ジュブナイル分放出完了

本日、愚者の楽園にてダブルクロス2nd「サマータイム・キラー」のGMをやってきました。
2週にわたり、これ*1で補給していたジュブナイル分を全て吐き出してきましたよ。

参加して頂いたPCは以下の通り

PC1:薬師丸 夏生(ヤクシマル ナツキ)
エンジェルハイロゥ/オルクスの元UGNチルドレンな実験体。
ボーイ・ミーツ・ガールな主人公な訳で、時折ハチクロ的なナレーションがポップアップしていました。いや、GM的には大歓迎でしたよ。

中の人は「ハチクロ知らないよ」といっていたsiroto(id:siroto)さん。今回も良い人でした。

PC2:台場 脱他(ダイダ ダッタ)
ブラムストーカーピュアな元陰陽師、現高校の非常勤教師な1210歳。
1000年以上生きても大人になり切れていないらしく、薬師丸のラブラブなシーンを全力で邪魔しようとかしていました。あと本日のダメージディーラー

中の人はamon(id:amon405)さん。DXにはあまりなれていなかったのに関わらずしっかり戦闘キャラを使ったは流石です。

PC3:伊藤 円(イトウ マドカ)
オルクスピュアでUGNエージェントな高校生。
UGNより薬師丸を監視する任務に就いていたが、彼にはツンな態度をとってしまうという正しいツンデレキャラ。但し、シナリオの都合上デレをする時間がなかったのが申し訳なかったです。
あと、他のPCがラブコメするかイイ気になるだけの中、使命感をもって情報収集してもらいました。

中の人はtosiさん。最初からPC1と絡める立ち位置にもっていったのは上手かったです。

PC4:十河 良和(ソゴウ ヨシカズ)
ノイマンソラリス(ラベンダーの匂い付)なFHエージェントで不死者/古代種な大人げの無い人。
但し、ロールプレイはUGNを相手に上手く交渉したり、PC間同士の立ち位置を調整したりととっても大人でした。
あと、戦闘ではサポートキャラのはずなのに侵食率が低めだったため、ヒロインを何故かカバーリングしていたのが印象的でした。

中の人はruwind(id:ruwind)さん。すみません、プランナーに古い絵を修復させていたのはやり過ぎでした。

ネタバレを含むので隠します。

  • オープニング

真夏の夜の海岸での惨劇。薬師丸夏生の愛した飛鳥夏海は殺され、薬師丸自身も今まさに死につつある。その後ろにはサマータイム・キラーの姿。「今度こそ助けてみせる」という呟きを残し、その姿が掻き消える。

台場脱他は陰陽師であった平安の頃、物の怪(サマータイム・キラー)に「再び会う夏の8月31日に飛鳥七海を殺すのを手伝って欲しい」と嘆願される。
伊藤円は“ロシナンテ”佐上道明にサマータイム・キラーの調査を依頼される。彼曰く「サマータイム・キラーは特殊な能力を持っているらしい」
十河良和は“プランナー”都築京香に「18年以上前から発生しているサマータイム・キラーの事件」について今年も調査するよう命じられる。

8月30日、薬師丸は飛鳥に再会、夏祭りに誘われる。

オープニングはテンポ良く進めることができました。PC1のシーンがどうしても長くなってしましたがラブコメなシーンをsirotoさん自ら演出してくれたので、他のPLも楽しんでくれたのではないでしょか。
というか、PC1のシーンでは「人が故意に落ちる瞬間を…」的な演出を考えていたのですが、ハチクロを知らないsirotoさんが自らモノローグを語りだしたのは驚きでした。
あと、以前のバージョンのシナリオでもGMをやったのですが、このバージョンの方が最初のシーンがインパクトがありPLの興味を引けるので良かったですね。

  • ミドルシーン

台場、伊藤、十河はそれぞれサマータイム・キラーについて調査し、時間を跳躍する能力を有するジャームであり起源種であろうことを突き止める。
また、十河はUGNにこの件については一時的に協力しあうことを提案、了承させる。

一方、その頃、薬師丸は飛鳥とのデートを楽しんでいた。その現場に嬉々として登場し、出歯亀する他のPCたち。その事には気付かない薬師丸は会話を続けるうちに何故T市に来たのかを尋ねる。飛鳥は楽しげだった態度を一変させ、両親をサマータイム・キラーに殺された事、そしてサマータイム・キラーを憎んでいることを告げる。その憤りは強く、PCに衝動が襲ってくるほどであった。

ミドルシーンでは、どうしてもPC1のストーリー中心なシーンとその他PCの情報収集のためのシーンと2分化されていました。ただ、通常だったらPC1にカラミにくいPC3の伊藤が、薬師丸を監視しているツンデレキャラといった立ち位置にしたので動きやすそうでした。(衝動判定では20を振ってしまい大騒ぎでしたけど)
それと、PC4の十河はFHのエージェントだったのですが、早々にUGNとの妥協点を見つけPC間の協力関係を築いたのはお見事でした。
最後に、台場は教師という立場を利用して教え子である薬師丸の恋路を邪魔しようとするのは大人げなさ過ぎです(w)

台場は再度サマータイム・キラーに出会い、飛鳥を殺すのを手伝って欲しいと告げ、再び姿を消す。
情報が集まったところで、伊藤は佐上に報告。佐上は飛鳥七海がサマータイム・キラーの能力保持者であると推測し、その能力が発現しないように飛鳥を守る、または発現してサマータイム・キラーになった場合はそれを殺すように依頼する。

このシーンはすこし失敗しました。飛鳥七海=現在のサマータイム・キラーというのを若干ぼかしていたので、判りずらい説明となってしまいました。実際、周知プレイであったruwindさんがいなければ、上手く伝えきれなかったのではないでしょうか。

  • クライマックスシーン

夏祭りの夜、友人に背中を押された薬師丸は決意し、高台にて告白しようとしたその時、サマータイム・キラーが出現し飛鳥を殺そうとする。2人を監視していた他PCたちが駆け寄り、協力してそれを撃退する。
しかし、一度倒れたサマータイム・キラーは最後の力を振り絞り飛鳥に襲い掛かるが、飛鳥の反撃を受け死亡しその姿(飛鳥七海)を現す。飛鳥は自身がサマータイム・キラーであることに衝撃を受け、ジャーム化してPCに襲い掛かる。薬師丸は仲間たちの協力を受けて、愛する彼女に止めをさす

オリジナルのシナリオとは違い、2段階的なラスボス戦になっています。これは周知プレイの人がいたため、アレンジして驚かしたかったのが一点、もう一点は前回GMをした時にはPCが何とか説得して飛鳥を救おうとしていたので、余裕をなくした状態で飛鳥=サマータイム・キラーであることを示してから戦ってもらおうとした次第です。
サマータイム・キラーのデータ*2は挙げておきます。最終的には自立判定でみんな2倍振り(1人はそれでもダメで3倍振り)だったので、カツカツすぎかとも思いましたがどんなものでしたか?

戦闘で印象に残ったのは
十河:序盤は侵食率が低めだったためカバーリング要員、後半はサポートキャラとして活躍していました。
伊藤:侵食率が最初から100%を超えていたこと、ラスボスの装甲が高かったため有効打を与えることができてなかったのは申し訳ないです。あと、率先してシナリオロイスである佐上をタイタスにするのはどうかと(w)
台場:装甲値無視の攻撃手段、そしてPL自身のダイス目の良さでダメージディーラーでした。
薬師丸:ダイス目がイマイチっぽかったでしたがそれでもエフェクトの選択が見事だったのでしっかりダメージ与えてましたよ。最後は主人公らしく仲間の協力を受けて止めをさしていましたよ。

  • エンディングシーン

伊藤:佐上はそして世界はサマータイム・キラーのことを覚えていなかった。しかし彼女にはサマータイム・キラーと戦い薬師丸を守ったという記憶は残っている。
十河:プランナーに新たなるプランを授けられる。それ以外に対しては彼女は微笑を残すのみである。
台場:古からの約束を果たすことができた。日本国を守るという本来の役目を果たすため陛下の元へとかえる。
薬師丸:彼女を失った失意から学校をサボり高台に来ていた。(BGM「変わらないもの」スタート)そんな彼の元へと人影が近づく。それは制服を着た飛鳥七海だった。カメラは引いていき、画面一杯に広がる夏空に浮かぶ入道雲。そして彼に告げる彼女の一言「ただいま」
彼の熱い季節からこれから始まったばかりだった

…「時をかかる少女」に影響がそこかしこに出ています。仕様だと思って諦め下さい。
BGMに関しては、今の携帯を購入した時に音楽を取り込めて音もそれなりに良かったので何時か使おうと狙っていました。好評だったようなのでまた使ってみようかと画策しています。

最後にこんな素晴らしいシナリオを作ってくれたHellbabyさん*3ありがとうござました。色々といじらせてもらいましたが改悪になってなれば良いなと思います。