公式の略称が“GDZ”なのは何故かカッコよくないと思ったのは内緒

この夏一番期待していたガンドッグゼロが無事発売されたことは素直に喜ばしいことです。

ガンアクションTRPG ガンドッグゼロ (Role&Roll RPGシリーズ)

ガンアクションTRPG ガンドッグゼロ (Role&Roll RPGシリーズ)

流し読みした上での感想を徒然に

    • ガンドッグガンドッグゼロになりはしたものの特別大きな変化はない模様*1。基本的にはバランス調整及び追加サプリでの追加ルール*2をまとめた位。この点に関しては元々のルールの出来が良いことから新たなルールを必要としないためと肯定的に受け止めていますよ。
    • ワールド設定に関して、ほぼ変化なし。若干の追加はあるものの文章とイラストは使いまわしっぽい。
    • キャラクター作成に関しても概ね変化なし。但し、スカウトとグラップラーの立ち位置の差別化やコマンダーのクラスアーツで“ペップトーク*3”と“プロンプトアクション*4”のバランス調整などが気付いた程度。
    • ルールに関しても基本的には同じ。但し、セミ、バースト、フルのダメージの処理方法の変更など色々と変更がある模様。
    • 武器データに関してはトレカサイズの大きさになり、基本的にはコピーしてそのままPLに渡すことが推奨されている模様。確かに取り回しは良いのですが、サイズが小さくなったことは痛し痒しかな。
    • GMセクションでマップ10種類以上ついているのは好印象。廃工場や別荘に始まり、コンサートホールや豪華客船まであるのはこれだけでシナリオが思いつけそう*5
    • 追加されたルールのうち、目についたものの1つに制圧射撃*6のルールが整備された点。以前より当たりやすくなった一方で撃たれた側も回避を選択することができる(但し自分の手番を消費してします)ようになったため、イニシアティブを先にとって制圧射撃で敵の頭を押えるという行動が上手く再現されているのでは。
    • 追加されたルールのうち、目についたもののもう1つで白眉だと思ったのは抽象マップ*7を明文化した点ですね。行き来できるエリアを線で結んだマップで迷宮キングダムのマップや銅大氏のシナリオでよく用いられているものを連想してもらえれば大体合っているかと。通常通りにマップを使っての進軍に比べればリアルティに欠けるといえば確かにそうなのですが、プレイアビリティやセッションのメリハリをつけるという上では非常によい処理方法かと。上手く使えばシナリオギミックを色々と盛り込めそうですし。
    • ルルブを読んでて笑ったのは、参考文献のいの一番に書かれているのが相変らず“リベリオン”だったこと。どう考えてもガン=カタを再現するには不向きなシステムなのに。

ルルブ的には満足のいく内容となっていましたので、あとは実プレイをハリー!でしたいですね。

追記:無印デハ出来タ日本刀三段突*8ガ何故カ出来ナクナッテイマスヨ。コレハキットえらったダナ。

*1:唯一あげるならデモリッション+パイロット→メカニックの統合くらいか

*2:余暇ルールや選択ルール

*3:失敗した判定の振りなおし。GDZではファンブルは振りなおし不可と明示された

*4:ファンブル→失敗に変更。GDZでは他人のクリティカルの特殊効果を打ち消すことが可能になった

*5:そういう意味では立派なシナリオフックなのかも

*6:無印では乱射

*7:ゲーム用語としてはゼネラルマップ

*8:射撃モード:バースト